カラキとはシナモンの木の一種で沖縄ニッケイのヤンバルでの呼び名です。葉をちぎると優しい香りが漂います。
カラキは琉球王朝時代から大切な樹木として重宝されており、薬用、桂皮油、木材として多くの用途で扱われてきました。
大宜味村では、昔は香と味の強い木の根っこをお茶にしたり樹皮をかじったり泡盛につけていたそうですが、木を傷つけてしまうため、現在は「葉」を利用することが多くなっています。
カラキには、漢方薬としての特徴的な成分、「シンナムアルデヒド」と「オイゲノール」が含まれており、アンチエイジングや美容に期待できます。またカラキを使ったお茶の効能として、鎮静効果・冷え性改善・解熱作用があったり、2020年12月に、琉球大学と北里大学大村智記念研究所から、カラキに含まれる「カテキン三量体」には新型コロナウイルス培養細胞への感染抑制効果があることが発表され話題になりました。