シークヮーサーは、沖縄のヤンバルで昔から親しまれてきた小果の柑橘類です。
沖縄から台湾にかけて自生しており、和名は「平実檸檬(ヒラミレモン)」といいます。
酸味と特有の香りが特徴で、沖縄の方言で「シー」は酸、「クヮーサー」は食べさせるという名前の由来があります。
果実は直径3~4cmと小さく、沖縄では刺身醤油に入れたり、泡盛に入れたりと、普段の食生活でもよく使われています。
9月~10月頃に収穫する未熟な青い状態のシークヮーサーを「青切(あおぎり)」と呼び、レモンのような爽やかな酸味があり、ジュースや料理付けなどに使われています。
11月~12月頃に収穫する果皮が黄色く完熟したシークヮーサーを「黄金(くがに)」と呼び、糖度も上がり甘酸っぱく、フルーツとして食べられています。
ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸などを多く含んでいて、昔からシークヮーサーは体に良いと言われてきましたが、2020年12月に沖縄県によるシークヮーサーの肥満予防への研究結果が発表されました。
大宜味村では、芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固い布を未熟なシークヮーサーの果汁で洗浄し、余剰の有機物を酸で溶かして柔らかくする用途に利用されていたそうです。
大宜味村の自然豊かな土壌と気候はシークヮーサーの育成にとても適しており、沖縄県全体のシークヮーサーの収穫量に占める割合は、実に60%以上となっています。
そんな元気いっぱいに育つシークヮーサーを普段から食生活に取り入れていることも、大宜味村民の長寿の秘訣に繋がっているのかもしれません。
ぜひ大宜味村のシークヮーサーをご賞味ください。