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大宜味産和そば

日本一早い沖縄の和蕎麦

沖縄では「そば」と言えば「小麦を使った沖縄そば」の認知度が高く「蕎麦の実で作られた蕎麦」は一般的ではありません。しかし、実は大宜味村の江洲区では和蕎麦が栽培されています。
通常、蕎麦は年に1回しか収穫出来ない1期作ですが、気候の暖かい沖縄では2期作が可能で、2月と5月に収穫されています。
10月~11月に収穫される日本蕎麦と比べ収穫が早いので、需要の高い夏にも新蕎麦を提供することのできる日本一早い和蕎麦」と謡われています。

琉球王朝時代の食文化

蕎麦は、沖縄県外の食べ物というイメージがありますが、御膳本草※脚注1 (ぎょぜんほんぞう)に「蕎麦切」の記述があり、かつては蕎麦の栽培もされていたという記録があります。「大宜味産和そば」はある意味、琉球王朝時代の食文化の一つを再生したともいえるかもしれません。

※脚注1:御膳本草 尚灝20(1823)年成立。王の食卓に供する食材約300種の特性や禁忌(食い合わせ)を記すもの。

和蕎麦取組みの経緯

大宜味産和そばは、もともと2010年に赤土流出対策として蕎麦種を植え始めたそうですが、沖縄でもきちんと蕎麦の実が結実することに着目し、約100種の品種をテストしながら数年かかって事業化に成功し、「大宜味産和そば」として商標登録されました。
現在は平良農園が蕎麦を生産し、蕎麦(雑穀類)生産組合が中心となり、蕎麦の普及に取り組んでいます。
2021年にはかりゆし塾の塾生も蕎麦の普及活動に加わり、県内外の製麺会社と大宜味産和そばの商品開発に成功しました。

2021年3月7日(日) 沖縄タイムス記事 経済面より抜粋

大宜味村の蕎麦のブランド化を目指す(OTV LiveNewsイット!) 2021年3月22日放映

大宜味産和そばの特徴

気候・土壌

通年を通して程よく暖かい沖縄の気候と、山々に囲まれ自然豊かなヤンバルの土壌は耕作にとても適しています。
元気豊かな気候・土壌で育つ蕎麦は、1週間でなんと5cmほども成長するそうです。

早刈り

蕎麦の実は通常きちんと黒くなってから収穫されますが、それを待たずに収穫した若いそばは、風味が強く香り高いという特徴があります。蕎麦通にも人気な半面、収穫量が減ってしまうという問題がありますが、大宜味産和そばでは敢えて早刈りを取り入れています。

脱穀

大宜味産和そばは、蕎麦殻を綺麗に剥いてから製粉する為、粘りがあり、綺麗な淡緑色をしています。ある年に十割蕎麦打ちイベントを開催した際、「蕎麦粉十割では粘りが無く製麺前に切れてしまうので、素人が十割蕎麦を打てる筈がない」と蕎麦通の方から問合せが入り、わざわざ他県より確認しに来られたが、実際に手にとって独特の特徴を知り納得されたという逸話もあります。

※製麺化の際にわざと殻を入れる場合もあります。

受注後の製粉化

蕎麦粉に限らず製粉化した粉は通常、冷蔵施設にて保存しますが、時間が経つごとにどうしても風味が無くなってきてしまい、またどんなに清潔にしたとしても冷蔵庫特有の匂い等も吸収しやすくなってしまいます。大宜味産和そばではここにもこだわり、受注後に必要量のみ製粉化を行い、即出荷します。
その為、一日に出荷できる量が限られてしまいますが、蕎麦の香りを保ち品質を高くする為にこだわっています。

徹底的なこだわりと農家の想い

蕎麦の風味と香りは地方により千差万別で、愛煙家が自分の好みの銘柄を持つように、蕎麦も栽培する地域毎に独特の風味・香りがあるといわれ、食べるほどに違いが分かってくるという楽しみがあります。
大宜味村の自然豊かな土壌や気候に加え、早刈り・脱穀・受注後の製粉化という3つの特徴により、風味が強く香り高くて粘りのある非常に美味しい蕎麦を実現しています。そして、そこまで徹底的にこだわって生産されるのは、「自慢の美味しい蕎麦を食べて大宜味村の豊かな自然をより身近に感じてほしい」という農家の想いが込められているからに他なりません。

希少性

こだわりがあり農家の想いが込められた大変美味しい大宜味産和そばですが、実は1回の生産量が1t程度しかなく、地産地消が殆どで市場にはあまり流通していません。
収穫時期には地元のニュースや新聞等のメディアでもたびたび紹介され認知度もありますが、沖縄県民の方に馴染みが薄いという現状があります。
一方で不定期に開催される蕎麦打ちイベントでは、小さな集落に県内外から2000人以上の方が来場し、それが原因で渋滞を起こしてしまい、結局半分は諦めて帰ってしまったこともあるそうで、コア・ファンからの注目度が伺えます。

普及に向けた動き

有志により、蕎麦の製麺・製品化や飲食店・販売所での普及活動が行なわれています。
ぶながやどっとこむでは、大宜味産和そばにまつわるイベント情報や製品紹介、飲食店・販売所等の紹介もしていますので、興味のある方は是非、食して頂ければ幸いです!

大宜味産和そば ギャラリー

大宜味産和そばの美味しい食べ方

大宜味産和そばの製品化について